洒落にならない怖い話まとめぽぽぽ・・・

怖い話にはいい話もあるんだよ?

後ろを振り向くと誰もいなかった

高校時代仲良かったグループで卒業何年か後に久しぶりに集まって 

高原に旅行の約束。 

 A子が密かに思いを寄せていたB夫は遅れてくるため、残りの5人で 

高原の別荘に向かった。 

 別荘に着いて暫くとりとめのない昔話に花を咲かせるが、外は天候が悪く 

雨足が強くなってきてる。先日も大雨でくる途中の道も崖くずれが起きていた。 

 後からくるというB夫を心配するA子だが、他のメンバーはのらりくらりと 

話をかわしてゆく。それに苛立つA子にその場に気まずい空気が流れる。 

ますます雨が酷くなり外は殆ど嵐のようになってくる………といきなり 


ドンドンドン!!ドンドンドン!!ドアを叩く音がする。 


「開けちゃダメ!」血相をかえてA子を止める他のメンバー。 


「どうして?B夫くんよ!B夫君がきたんじゃない!」 

「彼は先日ここに下見にきていて崖くずれに巻き込まれて死んだの!」 


ドンドンドン!ドンドンドン!「俺だB夫だ!A子!開けろ!開けてくれ!」 


……どうしてそんな冗談いうの?声だってはっきり聞こえてるのに!」 

「開けちゃだめだ!絶対開けちゃだめだ!」 


A子は仲間の手を振りきって扉を開けると………ずぶ濡れになったB夫を 

たっていた。そしていきなり…… 


「おまえいったい何してたんだ!こんなところでひとりで!?」 


後ろを振り向くと、いましがた団らんしていた気配はまったくなく、誰もいなかった。 

死んでいたのは他の4人だった。