洒落にならない怖い話まとめぽぽぽ・・・

怖い話にはいい話もあるんだよ?

『痴漢』半泣き状態だったところ「悪ぃな、ちっと詰めてくれや」

 

社会人1年目のちょうど今頃、朝の地下鉄車内で痴漢に遭いました。

 

ものすごいラッシュで逃げようもなくて、半泣き状態だったところ

 

 

 

「悪ぃな、ちっと詰めてくれや」

 

 

 

と大きなカゴを持ったおじさんが痴漢と私の間に割り込むように立ってくれて

 

痴漢のおやじをぎろりと睨みつけてくれました。

 

その後、痴漢が電車を降りるとおじさんは本当に小さな声で

 

 

 

「ああいうのはどうしようもねぇな。

 

 ・・・すぐ気づかなくてゴメンな」。

 

 

 

ありがとうございます、と言うのが精一杯の私に

 

 

 

「俺も娘がいるんだよ、

 

 あんたもお父ちゃん大事にしてやってくんな」

 

 

 

と照れ笑いしていたおじさん、

 

本当にどうもありがとう。

 

 

 

私は小さいころ父親を亡くしていたので、

 

天国の父が助けにきてくれたようで

 

実はその後、嬉しくてちょっと泣いちゃいました。

 

東京の日比谷線でのことでした。

 

おじさんは築地まで行ったのかな・・・。